40代から増加する喫煙リスク

40代は、健康面で大きな節目を迎える年代で、これまで無茶や無理をしてきたツケが出てきやすくなります。

例えばガンは年齢がリスクの一つとなっていますし、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化も40代頃から起こりやすくなります。

さらに40代には体内の男性ホルモンの減少が加速します。 男性ホルモンは活力や行動力の源ともなるホルモンですので、減少に伴って体力に衰えを感じ、疲労感も蓄積されるようになります。

40代をどのように過ごすのかは、この先の生涯をどのように過ごすことになるのかを決定づける重要な問題なのです。

喫煙は、これらのさまざまな健康リスクをさらに加速する原因となりますので、一刻も早く禁煙に前向きに取り組んだ方が良いでしょう。


44歳までの禁煙が効果的!

カナダのトロント大学の研究によると、長期に及ぶ喫煙は少なくとも寿命を10年縮めると考えられていますが、35〜44歳の間に禁煙すれば、寿命短縮はわずか1年に抑えられるのだそうです。

また、45〜54歳で禁煙できれば4年、55〜64歳では6年の短縮となり、一刻も早く禁煙することで寿命への影響を抑えることが可能となっているようです。 この要因として、肺気腫など肺に与える影響が大きいのではないかと考えられています。

肺が空洞化する肺気腫は、タバコに含まれる有害な物質によって肺胞構造がジワジワと壊されることによって起きやすくなります。 喫煙者では特に30代以降に起きやすく、40代では全体の半数に病変がみられるようになります。

また、タバコに含まれるタールは肺がんの原因となります。 1日20本の喫煙で肺にはコップ1杯分のタールがたまるとも言われていますが、 この影響が大きいのも当然といえます。

肺気腫、肺がんはいずれも呼吸が困難になる「とても苦しい」病であることが知られています。 これらの病を耐えることを考えれば、タバコの離脱症状に耐える方がよほど楽なのではないでしょうか。

見た目が大きく崩れる40代

40代頃からは特に見た目年齢が人によって大きく変わってきます。いつまでも若々しい人は、やはり女性にもモテますが、喫煙は見た目年齢を確実に悪化させます。

40代になると、おなかがぽっこりと出てくる、いわゆる「中年太り」となる人も増加します。これも男性ホルモンの減少がもたらすものです。男性ホルモンは体脂肪を燃焼させ、筋肉を増加させるホルモンですので、減少すれば体脂肪が体に蓄積しやすくなります。

ただ単におなかが出ているというだけでなく、全身の筋肉が衰えることで姿勢も悪化し、いわゆる「くたびれた印象」を与えやすくなります。

これに加えて、喫煙を続けることは肌表面に大きな影響を与えます。 例えば顔にしみやシワが増加し、いわゆる「老け顔」となります。 また、どれほど注意していても歯は黄ばんできますし、口臭も発生します。

見た目年齢を回復させるには、適度な運動が効果的ですが、特に40代の喫煙者では息が切れやすく、運動を億劫に感じやすくなり、この面でも喫煙は若さを奪う結果となっているようです。

現在、日本人のタバコ離れは急速に進んでいますが、30〜40代では依然として4割近くが喫煙者というデータがあります。

喫煙のリスクを完全に消すことはできませんが、喫煙による健康被害が体から消えるのは意外に早く、1ヶ月の禁煙でも健康状態はかなり好転することが分かっています。 1日も早く禁煙することで確実にその後の生活の質は上がるといえます。