たばこで失う職場での評価

リストラが当たり前の時代、ささいなことを理由に解雇の対象となってしまっては泣くに泣けません。中高年になってからの禁煙であっても、相応のメリットはあるといいます。


たばこのイメージが180度変わってしまった世の中

かつては、たばこを吸うことは「カッコいい」「大人びた」「男らしい」「タフ」「ワイルド」「反抗精神」「おしゃれ」「自立した女性」などの好イメージがありました。半世紀前には、成人男性の8割が喫煙していたといいます。
刻んだ植物の葉を紙に丸めて火をつけるしぐさに、そこまで豊かなイメージを持たせてきた、たばこ会社の宣伝戦略には感心させられます。
現在では「ストレスが多い」「だらしない」「自分勝手」「意思が弱い」などのマイナスイメージで見られていて、時代の変化を感じます。喫煙者であることは、健康面や経済面だけでなく、その人の印象をも損なってしまう時代といえそうです。

たばこで頭がスッキリするのは錯覚

喫煙者は、ニコチンが切れると、たばこを吸いたくて居ても立ってもいられなくなるといわれます。そのときにたばこを吸うと、数秒で脳に到達したニコチンが作用して「頭がスッキリした」と思うそうです。
これはあくまでニコチンの働きによるもので、その効力が時間の経過とともに失われると気分が落ち込み、やがて次の一本が欲しくなるという繰り返しが喫煙の実態であるといわれています。たばこを吸う理由を一つに絞るとすれば「減ってしまったニコチンの補充」に過ぎないというのが真実のようです。

職場内での悪評が避けられない

脳は酸素を必要としていますが、たばこを吸うと脳が酸欠状態となるそうです。結果として思考能力は低下しますが、ニコチンにより一時的に集中力が増しているため、喫煙者はそれに気付きません。
やがてニコチンが切れて集中力散漫となり、次の一本を吸うために再び席を離れます。こうした繰り返しが業務時間中に何回もあるため、「あの人はよく休憩をとる」と職場内での立場が悪くなってしまうこともあるようです。
それに、たばこを長期的に吸い続けることにより肺がんや動脈硬化などのリスクも高くなります。そこまで重篤な症状に至っていない段階でも、ED(勃起不全)のように、血管が劣化することにより起こる病気になる可能性もあります。
たばこで失うのはたばこ代だけではありません。本人の健康、家族の健康、そして職場での評価も奪ってしまいます。