ストレスは喫煙によって増加する!?

タバコを止められない理由として、多くの人が上げるのが「ストレスが溜まるから」というものです。 実際に、一服することで一時的にイライラがおさまるという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。

この状態が繰り返されることで、タバコのことを「なくてはならないストレス解消グッズ」というとらえ方をする人は少なくないでしょう。

しかし、実際にはタバコは吸い続けることによってストレスをますます増大させる可能性があると指摘されています。


喫煙者はうつ病を発症しやすい!?

一般に、タバコを吸うとイライラがおさまる、集中力が増すなどと言われますが、これは少し違うようです。

確かに、ニコチンの効果によって一瞬はイライラが解消するように感じられるのですが、ニコチンの作用がなくなれば、また元のイライラが戻ってくることになります。

しかも、最初のイライラに加えてニコチンの禁断症状も上乗せされるため、最初の時よりもさらにイライラは増している状態となります。

タバコを吸えば、その一瞬だけはイライラが解消したように感じられるのですが、実は吸えば吸うほどストレスは増大しているわけです。

この悪循環は、どこかで断ち切らなければ、やがては大きな精神的ダメージを被ることになります。

喫煙の弊害としてはあまり知られていませんが、喫煙者は非喫煙者に比べて自殺率が高いことが分かっています。

1日の喫煙本数が20本程度の人で2倍、25本以上の人では4倍になるというデータもあるのです。

さらに、うつ病と喫煙にも密接な関係があることが分かっています。 東京近郊の労働者の調査では、喫煙者は非喫煙者よりも1.65倍うつ病になりやすいというデータが得られています。

また海外では、うつ病などの精神疾患を患っている喫煙者について、医師の指導の下で禁煙を行ってもらった結果、半数近くが症状に改善が見られたという研究結果も発表されています。

なお、精神的に不安定になりやすいうつ病の発症時に禁煙をすることは、場合によってはうつ症状を悪化させることもあるため、必ず医師の指導の下で行うことが大切です。

禁煙ストレスは一瞬!

体に良いとは言え、タバコを吸えないストレスはかなり大きいため、最初の一歩がなかなか踏み出せない人は多いのではないでしょうか。

実際に、禁煙に踏み出してはみたものの、ニコチンの欲求に負けたという人は少なくありません。

ニコチンは、神経伝達物質に強い刺激を与え、脳内にドーパミンを出す作用があります。このドーパミンの影響で気分が落ち着いたり、頭がすっきりしたような気分を味わっているのです。

禁煙によってドーパミンが出なくなれば、神経伝達のコントロールが一時的に大幅に乱れ、精神的に不安定な状態となります。

脳内からは元に戻したいという強いサインが出るため、ニコチンに対して強い欲求を感じることになるのです。

しかし、実はこの強い欲求は長くは続かず、最も強い欲求を感じるのが禁煙から3日以内で、2〜3週間もすると全く感じなくなると言われています。

禁煙の初めのストレスは確かに大きいのですが、その後の一生の長さと比較すればほんの一瞬です。 まずは1週間の禁煙からはじめてみてはいかがでしょうか。