居酒屋の大気汚染は北京並み

PM2.5は人体に深刻な影響を与えることが専門家から指摘されています。2013年に入ってから急に、PM2.5(微小粒子状物質)の飛来が警告されるようになりました。これまで日本国内では、大気汚染防止法に基づいて規制に取り組んできた結果、PM2.5の濃度は年々減少してきました。今回問題となったのは、風に運ばれて中国上空のPM2.5が飛来したものといわれています。

たばこの煙の害はこれまで、発がん物質だけが取り沙汰されていました。今年に入ってたばこの煙にもPM2.5が含まれていることが専門家により指摘され、あらたな脅威として注目されるようになりました。

北京の大気汚染はかなり深刻

先日、北京ではPM2.5の濃度が、500μg/1立方メートルを超えたというニュースが流れました。市内には煙霧が立ち込め、異臭を感じたり、のどの痛みを訴えたりする人が出たとのことです。

中国のPM2.5の濃度は、日本の環境基準を大幅に超える濃度であり、とても深刻な汚染状況といえます。光化学スモッグが社会問題化したこともあるかつての日本が思い起こされます。1970年代、屋外で運動中の児童生徒がバタバタと倒れて病院に運ばれました。

たばこは身近なPM2.5の発生源

これまで、中国の大気汚染に関しては対岸の火事と思っていた人がほとんどでした。今年に入ってからのPM2.5に関する報道を受けて、たばこがPM2.5のもっとも身近にある発生源であったことが改めて注目されるようになりました。

自由に喫煙が許されている居酒屋では、ゆうに500μg/1立方メートルを超える値が測定されています。この数値は、北京と同程度かそれ以上であるため、専門家らは飲食店の全面禁煙を行うよう訴えています。

深刻な受動喫煙の影響

PM2.5の健康被害は、子供や高齢者、呼吸器系の病気のある人に特に悪影響があるといわれています。環境省は、濃度が70μg/1立方メートルを超えた時点で、不要不急の外出、屋外での長時間の運動を控えるようにとしています。

諸外国では、公共の場所における喫煙は日本より厳しく規制されています。これまで指摘されていなかったPM2.5の影響を考えると、職場や飲食店において、あまり効果が期待できない分煙より、全面禁煙化をすることが現実味を帯びてきたのではと思われます。