タバコの煙

世界の禁煙対策

世界保健機関(WHO)の「たばこ規制枠組み条約」によって、世界の多くの国々は大きく禁煙に向かって動いています。各国の取り組みについて見てみると共に、日本の対策の遅れについても認識しましょう。


パッケージを工夫して、警告を促す国々

カナダではたばこによって喉頭がんになった患者の写真と、「吸わなければよかった」という本人からのメッセージがパッケージに印刷されています。また、70種類以上の発がん物質が、警告として表示されています。

他の国でも、同様の写真の掲載を義務づけている国が18ヵ国あり、ダイレクトにその恐ろしさを訴えています。

オーストラリアでは、タバコのオリジナルパッケージをデザインすることが禁じられました。指定の地味なデザインに統一され、タバコの魅力を訴えないような工夫がされています。

売り方や、売ること自体に規制をかける国々

イギリスでは、「見えると買ってしまうから」という理由で、お店の中で客から見えないところに在庫が保管されています。同様の規制は、カナダ、オーストラリア、ノルウェーでも行われています。

ブータンでは、国民の健康と幸福を守ろうという視点から、販売自体が禁止されており、違反すると日本円で24000円の罰金を科されます。

喫煙すると高額の罰金を科す国々

公共の場での禁煙が義務付けられている国々では、それを破った店や本人に最高で40万円もの罰金を科します。アイルランドのほか、インドネシア、台湾、フランスでも同様の罰金制度を設けています。

アイルランドでは、店で喫煙していたら通報する制度もあるそうで、日本では考えられないほどの対策が進んでいます。

スペインでは、自宅やホテルの部屋以外での喫煙を原則的に禁止しました。ヨーロッパではもっとも厳しい禁煙法です。

まだまだ日本のたばこは安い

世界に比べると日本はまだまだ規制が甘いと言えます。価格も、イギリスでは一箱1000円ぐらいになっています。「価格が高ければやめるだろう」というねらいです。それに比べると日本の400円代の価格は、まだ安いほうです。

世界中の国々が、あの手この手でたばこ対策をするなか、日本のたばこの規制に関する取り組みはかなり遅れているようです。世界の対策は、日本人にとっては信じられないほど厳しいのが現実です。