禁煙外来ってどんな治療をするの?

今や、タバコは「病院でやめる」時代です。禁煙外来を開設する病院は年々増えており、一定の条件を満たせば健康保険も適用されるようになりました。 治療としては、ニコチンパッチや、チャンピックスという内服薬の処方が主流です。


健康保険で禁煙治療を受けるための基準とは?

禁煙は、長らく「喫煙者が自力で何とかするもの」というふうに扱われてきましたが、近年になって「ニコチン中毒」という側面があることが認知されてきました。また禁煙者が増えるにしたがって、結果的に国の医療費負担も減ることが予想されるため、2006年からは一定の基準を満たす人には、禁煙治療に健康保険が適用されることになったのです。

基準としては、「本人に禁煙の意思があること」「ニコチン依存症のテストで5点以上をマークしていること」「喫煙指数(喫煙年数×1日の本数)が200以上であること」そして「治療を受けることに文書で同意していること(署名が必要)」の計4点となっています。

ですから20歳から1日1箱(20本)吸っている人であれば、10年で喫煙指数が200になりますので、大体30代から基準を満たすケースが多いでしょう。ただしそれでは20代の喫煙者には保険が適用されず、「なるべく早めの禁煙を」という目的が達成しにくいことから、2014年度からは20代にも保険適用が拡大されることになったようです。

禁煙外来で処方される薬について

禁煙外来では、以下のような補助薬が処方されます。

1.ニコチンパッチ
腕やお腹、背中に貼ることで、皮膚からニコチンを吸収するパッチです。大・中・小の3サイズがあり、徐々に小さなサイズのものへと移行していきます。 1日1回、朝に貼りかえますが、かぶれを避けるためにも毎日違う場所に貼ることが推奨されています。 費用は3割負担で、約12,000円です。

2.内服薬
禁煙治療では、新たに「バレニクリン(チャンピックス)」という飲み薬が2008年から使えるようになりました。これはニコチンを補給するのではなく、喫煙によって得られる満足感を減らすことを目的とした薬です。

ニコチンが体内に入ると、脳内の受容体と結合して「ドーパミン」を放出します。これが快感につながるため中毒性が増すのですが、バレニクリンは放出するドーパミンを約半分に抑えるため、タバコを吸っても快感を得られにくくなります。 こうすることで禁断症状を和らげるとともに、喫煙習慣に戻りにくくする作用があります。

治療期間は約12週間で、定期的に医師の診察を受ける必要がありますので、必ず指示にしたがうようにしましょう。 費用は3割負担で、約18,000円です。

上記のほか、クリニックによってはカウンセリングもおこなっているところがあります。ただし保険診療ではなかなかきめ細やかなカウンセリングは難しい場合も多いですので、セラピー的な治療を希望する場合は、自由診療でもカウンセリングに力を入れているクリニックや、禁煙セラピー専門の機関を訪れるといいかもしれません。