タバコの禁断症状は、意外に軽い!?

禁煙をもっとも難しくするのが、最初の数日間に襲ってくる禁断症状です。吸いたいという強い欲求はもちろん、頭痛や眠気、倦怠感などの身体症状も実際にあります。

しかし覚せい剤などの麻薬と異なり、タバコの禁断症状はそれほど重いものではありません。どうしてもつらい人は、ニコチンパッチなどの助けを借りながら乗り切りましょう。


タバコを吸いたい欲求は、長く続かない!

「タバコがないと生きていけない」という人でも、実際は絶対に吸ってはいけない場所に閉じ込められれば、何とか生きていけるものです。飛行機や電車の中、全面禁煙のオフィス…今の時代、タバコを吸えない場所はいくらでもあります。その中でスモーカーは普通に過ごしているはずです。 時々「吸いたいな」と思っても、気づけばその欲求すら忘れている自分に気づいたことは、何度もあるのではないでしょうか?

たとえばタレントのタモリさんは、1日60本吸うヘビースモーカーでしたが、「吸いたくなったら心の中で15秒数える」という方法で禁煙に成功したそうです。15秒あれば、強烈にタバコを吸いたいという気持ちが消えることに気づいたからです。 これは、「喫煙衝動は長く続かない」という事実を見事に利用した禁煙法だといえるでしょう。

いつでも吸えるから、禁煙は難しい!?

実際タバコの禁断症状は、決して精神的・身体的にむしばまれる程度のものではありません。極端な話、今日から国が強制的にタバコの販売をストップし、喫煙を麻薬のように取り締まるようになれば、ほとんどのスモーカーは文句を言いながらも何とかその状況に慣れていくはずです。

禁断症状がつらくて再びタバコに手を出してしまうのは、何のことはない、結局は「いつでもタバコが手に入るから」「吸おうと思えば吸えるから」なのです。その点では覚せい剤よりもタバコは身近ですから、よりタチが悪いといえるでしょう。 つまり本当に問題なのは禁断症状そのものというより、その気になればいつでも手を出せてしまう環境にあるのかもしれません。

パッチや薬の助けを借りて、禁断症状を乗り切ろう

とはいえ、今までどっぷりとニコチンに浸かっていた人が、自分の意思だけで禁断症状を乗り越えるのは難しいでしょう。実際、気持ちひとつでは乗り越えられないステージに達している喫煙者も多いと思います。

そんな人は、禁煙外来で治療を受けるのがベストです。ニコチンをいきなり完全に断ってしまうのではなく、パッチを使って少しずつ減らしていくことで、つらい禁断症状がいくらか緩和されるでしょう。「何としてもやめたいが、禁断症状だけがネックだ」という人には特に効果的のはずです。 また最近では、禁断症状を和らげる内服薬(チャンピックス)も登場しています。

一方、禁煙したいという強い覚悟のない人には、パッチや薬だけでは効果が薄いと思われます。何はなくとも、「タバコはもういい」という気持ちが禁煙には不可欠です。 それさえあるなら、禁断症状はいつか乗り越えられます。「タバコは、実はなくても生きていける」という事実をどうか忘れないでください。